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まず結論:スクールを比較する前に「受給できる状態か」を確認してください

AIスクールやITスクールを検討している方のなかに、「以前も教育訓練給付金を使ったことがあるが、2回目でも使えるのか」と疑問を持っている方は少なくありません。

結論から言うと、2回目の受給は制度上、可能です。
ただし、「可能」と「あなたが今すぐ受給できる」は別の話です。

少なくとも次の3点が揃っていることを先に確認する必要があります。

  1. 前回の支給決定日から、今回の受講開始日前日まで3年以上経過しているか
  2. 前回の受講開始日以降、受給要件期間(雇用保険の被保険者期間)を積み直せている
  3. 離職中の場合、離職日の翌日から1年以内に受講を開始できるか

この3点のうち1つでも「わからない」があれば、スクールを比較する前にハローワークで支給要件照会を行うことを強くお勧めします。


比較フェーズに入る前に自分でできるチェック

スクールの料金や講座内容を調べたくなる気持ちはわかりますが、受給できる状態でなければ比較は意味をなしません。 まず下記を確認してください。

チェック項目確認方法
前回の支給決定日(通知書 or ハローワーク照会)手元の通知書、または最寄りのハローワーク窓口
直近の雇用保険被保険者期間雇用保険被保険者証 or ハローワーク照会
離職している場合の離職日離職票 or 雇用保険受給資格者証
受講を検討している講座が「指定講座」か厚生労働省の教育訓練給付金検索システム

この4点が確認できてから、初めて「どのスクールにするか」の比較に入ってください。


2回目受給で最初に確認したい3条件

条件1:前回の支給決定日から3年以上経過しているか

一般教育訓練給付金・専門実践教育訓練給付金のいずれも、前回の「支給決定日」から3年以上の間隔が必要とされています(※)。

ここでよくある誤解が、「受講終了日から3年」と「支給決定日から3年」を混同するケースです。
起算点は支給決定日です。受講が終わった日ではありません。

ここは誤解しやすいポイントです。
通知書が手元にない場合は、ハローワーク窓口で「前回の支給決定日はいつか」を照会するのが確実です。

また、前回の種別(一般給付 or 専門実践給付)と今回の種別が異なる場合も、原則同じルールが適用されますが、個別事情によって扱いが変わりうるため、ハローワークに確認することを推奨します。

※ 厚生労働省の Q&A(専門実践教育訓練給付金)および関係法令に基づく説明です。制度改正・個別事情による変動があるため、最新情報はハローワークにてご確認ください。


条件2:受給要件期間(雇用保険の被保険者期間)を積み直しているか

1回目の受給とは異なり、2回目以降は受給要件期間の「積み直し」が求められます。
これは、前回の受講開始日以降に改めて雇用保険の被保険者期間を一定期間積んでいることが条件、という意味です。

必要な期間の目安(一般的な原則):

在職中・離職後かどうか必要とされる被保険者期間の目安
在職中(退職していない)受講開始日時点で3年以上(※)
離職後1年以内に受講する場合離職日時点で3年以上(※)

※ これは2回目受給の場合の目安です。初回は1年以上または2年以上というケースも制度上あります。2回目以降は3年以上が要件とされていますが、適用される期間や計算方法は個別事情で異なります。自身の在籍歴が複雑な場合(転職・育休・短時間勤務など)は、必ずハローワーク窓口で照会してください。


条件3:離職中なら、離職日の翌日から1年以内に受講を開始できるか

雇用保険の被保険者でない状態(離職中)で教育訓練給付金を使う場合、原則として離職日の翌日から1年以内に受講を開始することが必要です。

この「1年」は、妊娠・出産・育児・疾病・負傷などの理由で受講が困難だった期間については延長される制度があります。ただし延長が認められるかどうかは個別の事情によって異なります。

延長措置は自動的に適用されません。
ハローワークへの届け出が必要なケースがあります。該当しそうな場合は、早めに窓口に相談してください。


在職中と離職中でどこが違うか

同じ「2回目受給」でも、在職中か離職中かで手続きの流れや注意点が変わります。

在職中離職中
受講開始のタイムリミット基本的になし(条件さえ満たせばいつでも可)離職翌日から原則1年以内
被保険者期間の計算基準日受講開始日離職日
主な確認窓口ハローワーク(事業主経由不要)ハローワーク
給付率への影響給付種別・雇用状況により異なる専門実践の場合、追加給付あり(条件あり)

在職中でも「受給できない」ケースはあります。
転職直後で被保険者期間が短い場合、休職・育休などで計算が変わる場合など、個別事情に左右されます。「在職中だから大丈夫」と早合点しないでください。


条件が不明なときに先にやること

「自分が条件を満たしているか自信がない」という方は、スクールへの問い合わせより先に、ハローワークへの支給要件照会を行ってください。

ハローワークでは「教育訓練給付金 支給要件照会」という手続きがあり、自分が現時点で受給要件を満たしているかを事前に確認できます(受講申し込み前でも利用できます)。

支給要件照会の手順(概要)

  1. 最寄りのハローワークへ来所(本人確認書類・雇用保険被保険者証を持参)
  2. 「支給要件照会申請書」を記入・提出
  3. 照会結果が通知される(来所日または後日)

※ 郵送対応や代理人対応については、各ハローワークによって異なります。事前に電話で確認することをお勧めします。

オンライン手続きについては、厚生労働省やハローワークインターネットサービスの最新情報を参照してください。制度変更があり得るため、この記事では手順の詳細を断定しません。


条件を満たしていない場合の考え方

3条件のいずれかを満たしていない場合でも、学習を始めることはできます。以下のような選択肢を整理しておきましょう。

選択肢1:一般教育訓練給付金の活用(専門実践が使えない場合)

専門実践教育訓練給付金の要件は満たさないが、一般教育訓練給付金の要件は満たすというケースがあります。給付率・給付額は異なりますが、活用できることがあります。まずは現時点でどの区分が使えるかをハローワーク照会で確認してください。

選択肢2:条件充足まで受講を待つ

3年の間隔要件があと数か月で満たせる状況であれば、受講開始を少し遅らせることで給付を受けられる可能性があります。在職中であればタイムリミットがないため、スケジュールを調整しやすいです。

選択肢3:給付対象外のプランで受講する

給付金が使えない場合でも、自費・ローン・会社の研修費用として受講するという方法があります。AIスクールのなかには、給付金なしのプランを用意しているところもあります。この記事ではスクール名の列挙はしませんが、比較の際は「給付金前提か否か」を条件として分けて比較することをお勧めします。


条件をクリアした人が次に確認すること

3条件をすべて確認でき、受給できる見込みが立った方がやること次は「受講しようとしている講座が指定講座かどうか」の確認です。

教育訓練給付金は、厚生労働大臣が指定した講座のみ対象です。スクール側が「給付金が使える」と案内していても、すべての講座・コースが対象とは限りません。

確認方法

  • 厚生労働省の「教育訓練給付金の講座検索(ハローワークインターネットサービス)」で、講座名・スクール名で検索する
  • 対象区分(一般教育訓練 / 特定一般教育訓練 / 専門実践教育訓練)を確認する
  • 指定期間(有効期限)が受講開始日をカバーしているか確認する

スクールの公式サイトに「給付金対象」と記載があっても、コース変更・制度改定により状況が変わることがあります。必ずハローワークインターネットサービスの検索結果や、スクール窓口への確認で最新状況を確かめてください。


この記事で断定しないこと

読者の不安に寄り添うために、この記事では以下の点を意図的に断定していません。

  • 特定の個人の受給可否:個別の雇用保険加入歴・在籍状況・前回受給の内容によって判断が異なります。受給できるかどうかの最終判断はハローワークが行います。
  • スクール・講座の給付金対象の有無:指定状況は随時更新されます。最新情報は検索システムで確認してください。
  • 給付額・給付率の具体的な数字:講座の種別・受講費用・雇用状況によって異なり、今後の制度改正の影響もあります。
  • 延長措置・特例の適用可否:個別の事情による判断が必要です。

この記事が向いていない人

以下に当てはまる方は、この記事よりも先に別の情報が必要かもしれません。

  • 初めて教育訓練給付金を使う方:2回目受給に特化した内容のため、初回受給の基本条件については別途確認してください。
  • すでにハローワーク照会を終えて、受給見込みが確認できている方:次のステップ(指定講座選び・スクール比較)に進んでください。
  • 給付金の使用を前提としていない方:自費受講・会社補助での受講を検討している場合は、この記事の情報は参考程度にとどめてください。
  • 今すぐスクールのランキングや料金比較が知りたい方:この記事はスクール比較を行っていません。比較情報は条件整理の後に参照することをお勧めします。

まとめ

教育訓練給付金の2回目受給は制度上可能ですが、「使えるかどうか」は個人の雇用保険の加入歴や前回受給状況によって大きく変わります。

スクールの比較を始める前に、まず自分がこの制度を使える状態かどうかを確認するというステップを省かないでください。

今日やること:3つの判断軸

自分の状況次にやること
3条件のうち1つでも「わからない」があるハローワークで支給要件照会を先に行う
条件を満たしていないことが分かった一般給付・自費プランなど代替案を検討する
3条件をすべてクリアできている指定講座かどうかを検索システムで確認し、スクール比較へ進む

「給付金を使いたい」という気持ちより先に「自分は今使える状態か」を確認することが、後から無駄になる手続きや余計な出費を防ぐ最短ルートです。

条件確認にはハローワークの支給要件照会が最も確実な方法です。窓口相談は無料で、予約なしで対応している場合もありますが、混雑状況は各所によって異なります。


関連して確認するページ

制度条件を先に確認する場合は、次のページで対象者・対象講座・申請時期を整理できます。