このページはPR・アフィリエイトリンクを含む場合があります。 特定エージェントを推薦するページではありません。年収に関する数値は一般的な傾向の整理であり、個人の状況・スキル・職種・地域によって大きく変わります。断定値として扱わないでください。
最初に言っておくこと
「IT転職で年収が上がった」という話は珍しくない。ただし、その話の前提を確認せずに自分に当てはめると、計算が狂う。
このページが整理するのは以下の3点だ。
- 未経験IT転職の年収を決める3要因
- 正社員転職 / SES / フリーランス別に、入口年収の構造を比較する
- 「最初から年収維持・年収アップを狙う」と苦しくなるケースのパターン
数値を見る前に、「なぜそうなるか」の構造を理解する方が、個別の判断に使いやすい。
このページが向いていない人
先に分けておく。
向いていない人
- IT転職するかどうかまだ決まっていない人 → まず転職相談と講座比較の順序ガイドで軸を整理する
- フリーランス独立の具体的な手順を先に知りたい人 → ITフリーランス 未経験から始める方法が合う
- エージェントの比較を先に済ませたい人 → IT転職エージェント比較【2026年版】で確認する
向いている人
- 未経験でIT転職を考えており、現実の年収ラインを先に把握したい
- 今の年収を維持したまま転職できるかどうかを確認したい
- SESとフリーランスの年収差・構造の違いがわからない
年収を決める3要因
IT転職後の年収は、以下の3要因の組み合わせで決まる。「IT転職 = 年収アップ」という単純な話ではない。
要因① スキルと経験年数
未経験者と経験者では、同じ職種でも年収の出発点が違う。これは他業種の転職と同じ構造だ。「未経験OK」の求人が存在することと、「高年収で採用される」は別の話だ。
- ポートフォリオの有無
- 業務に近い学習経験があるか
- 前職で活かせる業界知識・業務経験があるか
これらが揃っているほど、同じ「未経験」でも評価が変わる。
要因② 職種と雇用形態
IT系の職種は幅が広い。「エンジニア」「データアナリスト」「社内SE」「インフラ」「SES客先常駐」では、同じ未経験でも年収の出発点が異なる。
加えて、雇用形態によって年収の構造が変わる。正社員・SES・フリーランスは「入口年収の高さ」だけで比較できない。リスクと安定性のトレードオフが形態ごとに異なるからだ。
要因③ 会社規模と採用タイプ
同じ職種でも、会社の規模・事業タイプによって給与レンジが変わる。大手子会社と中小スタートアップでは年収水準が大きく違うことがある。
また、「未経験OK」の採用には2種類ある。
- 成長前提採用: 低い入口年収で入れて、育てながら昇給させていく
- 即戦力枠の間口拡大: 求人が埋まらないため条件を緩めているケース
どちらかを見分けるには、エージェント経由で「採用後の昇給実績」を確認することが有効だ。
未経験正社員 / SES / フリーランス の比較
以下の表は一般的な傾向の整理だ。数値は目安であり、断定値ではない。個別の状況によって大きく変わる。
| ルート | 入口年収の目安 | 安定性 | 年収が上がりやすい条件 | 注意点 |
|---|---|---|---|---|
| 正社員転職(自社開発・受託) | 240〜360万円程度(前職経験・職種による) | 高 | スキルアップ + 社内評価 + 転職を繰り返す | 未経験での入口は高くない。年収維持は難しいケースが多い |
| 正社員転職(社内SE・情シス) | 前職業務知識が活きれば比較的維持しやすい | 高 | 前職業務領域との接続が鍵 | 純粋な開発職より競合が少ない分、入りやすいが伸びしろは職場次第 |
| SES(客先常駐) | 240〜420万円程度(案件・スキル依存) | 中 | 案件の質 + スキル蓄積 + 自社内の評価 | 案件依存で収入が安定しにくい。スキルが固定化するリスクがある |
| フリーランス | 実務経験なしでは案件が取れないケースが多い | 低〜中 | 実務2〜3年後に独立する順序 | 社会保険・確定申告の自己負担分を差し引くと、表面単価より手取りが下がる |
この表の数値は一般的な傾向の目安だ。職種・地域・会社規模・前職経験によって変動幅が大きい。エージェント面談で「自分のスペックで現実的に何が出るか」を先に確認する方が判断に使いやすい。
SESが入口になりやすい理由と罠
未経験IT転職でSES求人に流れやすい構造的な理由がある。採用ハードルが低い、採用数が多い、未経験OKと明示しやすい——これがSES求人の特徴だ。ただしSESには固有のリスクがある。
- 客先常駐の案件が変わるたびに環境が変わる
- スキルが客先の技術スタックに固定化されやすい
- 「次のキャリア」が見えにくくなる
SES求人を見分ける方法は未経験IT転職でSESを見分ける方法で整理している。
最初から年収維持を狙うと苦しくなるケース
IT転職で失敗しやすいパターンの一つは、「今の年収を維持することを条件にする」という出発点だ。
なぜ苦しくなるか
① 未経験で高年収条件を出すと、求人が極端に絞られる
「今の年収350万を維持したい」という条件は、未経験IT転職では現実的に難しいことが多い。エージェントが「紹介できる求人がない」と言うケースの一因になりやすい。
② 条件維持を優先すると、質の悪い求人に流れやすい
「年収維持できるIT系」という絞り込みをすると、SESや条件の緩い求人に限定されがちになる。高年収だが雇用形態が不安定・スキルが積み上がらない環境に入ってしまうリスクが高まる。
③ 短期での年収回復を見込んでいるが、実態が違う
「入口は低くても、1〜2年で元に戻る」という期待は一般論としては語られるが、それが実現するかは会社・職種・スキルの積み上がり次第だ。保証ではない。
現実的な考え方
「年収維持」より「転職を成立させること」を優先する方が、長期的には安全なケースが多い。
- まず「転職が成立する状態にあるか」を確認する
- 入口年収を下げても、成長できる環境に入る方が後から回収しやすい
- 年収交渉はスキルと実績ができてから動く
この判断順序は40代でも同じ構造だ。より投資判断が重くなる分、40代特有の考え方は40代未経験からIT転職は可能?で整理している。
年収を上げるタイミングと方法
年収を上げる手段は「今の会社での昇給」と「転職での年収アップ」の2パターンだ。未経験IT転職直後は後者が難しいことが多い。
転職でのタイミングを作る条件
- ポートフォリオ・実績がある程度揃っている
- 「なぜ今の年収から上げてほしいか」を実績で説明できる
- 複数のエージェントに相談して、自分の市場価値を確認してから交渉に入る
エージェントを使った年収交渉では、複数社を比較して「この求人と比べてどうか」という判断軸を持つことが重要だ。1社だけで年収交渉をすると、比較軸がなくなる。
→ IT転職エージェント比較【2026年版】で複数社を比較する軸を確認できる。
フリーランスで年収を上げる前提条件
フリーランスは「単価が高い」という印象があるが、そこには複数の前提がある。
- 実務経験2〜3年以上が案件要件の事実上の前提になっている
- 社会保険・確定申告の自己負担分を差し引く必要がある
- 案件切れ期間の無収入リスクを見込む
フリーランスの実働フェーズと、クラウドソーシングから実績を積んでいく方法についてはフリーランスIT クラウドソーシングで未経験から月収30万を作る最短ステップで具体化している。
よくある質問
Q. 未経験でも年収400万円以上で転職できますか?
前職業務経験とITの掛け合わせで強みを出せる場合(例:社内SE・情シスへの転職で前職業務知識を活かす)や、スクールで高いスキルを積んだ場合には可能なケースもある。ただし「未経験 × 純粋な開発職 × 年収400万以上」の組み合わせは、求人数が少なく競争が厳しい。
Q. 年収を下げずに転職できるエージェントはありますか?
エージェントは年収交渉のサポートをするが、年収維持を保証するものではない。複数のエージェントに相談して「自分のスペックで現実的に何が出てくるか」を先に把握することが先決だ。
Q. SESからキャリアアップするにはどうすればいいですか?
SESから自社開発・受託・フリーランスへの移行ルートはある。ただし40代でSESからのキャリアチェンジは難易度が上がりやすい。ルートの選択は早い段階で考えておいた方がいい。
次のアクション
まず自分の状況を整理したい
→ 転職意図・職種・タイムラインの軸を先に固める。判断軸の整理は転職相談と講座比較の順序ガイドで確認できる。
エージェント経由で自分の市場価値を確認したい
→ IT転職エージェント比較【2026年版】で複数エージェントの比較軸を確認してから登録する。
フリーランスルートも視野に入れている
→ ITフリーランス 未経験から始める方法でルートと現実ラインを先に確認する。
このページについて: 年収に関する数値はすべて一般的傾向の目安です。個人の職種・スキル・経験・地域・会社規模によって大きく変わります。断定値として使用しないでください。エージェント等との実際の面談で個別状況に基づいた情報を確認することを推奨します。